原子核の内部構造

電子の発見を経て,この世で最も小さいと考えられていた原子が,さらに原子核と電子に分割できることがわかりました。

それでは,原子核と電子がこの世で一番小さい物質なのでしょうか? ミクロの世界をめぐる探求の旅はまだ始まったばかりです…

 

 

陽子と中性子

冒頭の質問に対する答えは,「電子はこの世で最小の物質(のうちの1つ)だが,原子核はさらに分割できる」です。

…ってこれもすでに学習済みなんですけどね(^_^;)

復習しておくと,

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でした。

陽子と中性子を総称して,「核子」と呼んだりもします。

 

 

原子の種類と核子

周期表を見てもらえばわかるとおり,原子の種類は100種類以上!

そのすべてが原子核(=陽子と中性子)と電子という共通のパーツからできています。

同じパーツからできているのになぜ異なる種類になるのかというと,使われているパーツの数がちがうから。

原子の種類は原子核に含まれる陽子の数で決まり,これを原子番号といいます。

つまり,原子番号1番の水素原子は陽子を1つだけもっていて,原子番号79番の金原子は陽子を79個もっています!

また,陽子数と中性子数の合計を質量数といいます。

原子の種類は元素記号で区別されますが,特に原子番号や質量数を強調したい場合は,元素記号の左下に原子番号を,左上に質量数を表記する約束になっています。

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(※ 原子と元素のちがいがよく分からん!っていう人がいますが,原子核と電子からできた物体が原子,原子の種類が元素です。)

 

同位体

ところでこの世の中には,同じ元素なのに中性子数が異なる原子が存在し,これらを同位体(アイソトープ)と呼びます。

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同位体はあくまでも同じ元素なので,化学的性質にほぼちがいはありません。

(※ 化学的性質は価電子の数で決まるが,価電子の数は陽子数で決まるため。)

化学の教科書で同位体の話題が少ないのはそのせいですが,だからといって同位体の存在を無視するわけにはいきません。

なぜなら,化学的性質がほぼ同じでも,物理的性質は大きく異なる場合があるからです!!

物理的性質が異なる同位体の重要な例として放射性同位体が挙げられますが,これについては次回以降詳しく見ていきましょう。

 

今回のまとめノート

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次回予告

原子核の話題で避けては通れないのが放射線。

何かと注目度の高い放射線について,理解を深めていきましょう!

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