以前,重力の大きさの計算を学びましたが,そこに「質量」が登場しました。 質量については中学校でも学んでいるはずですが,「重さ」と混同している人がかなり多くいます。
重さ=質量だと思っている人は案外少ないですが,「重さと質量が別の概念ということはわかっているけど,具体的にどう違うかがわからない…」という人が非常に多い印象です。 この記事を読んで,重さと質量のちがいをバッチリ押さえましょう!
体重についての誤解
まずは問題。
「体重」は重さと質量,どちらでしょうか?
「体の重さ」と書いて「体重」だから重さ? それとも…?
答えの前に,重さと質量のちがいを確認しましょう。
今回のまとめノート
問題の答え
このまとめノートの内容を基に,もう一度先ほどの問題の答えを考えてみてください。
… … … … …
では答え合わせ!!
ズバリ,体重は「質量」です!
そもそも重さとは,まとめノートに書いたように,重力の大きさのことです。 月は地球より重力が小さいので,月で体重を測ると,地球で測るよりも値は小さくなります。
でもこれは痩せたわけではないですよね!? あくまで「見かけ上」軽くなっただけです。
たとえ宇宙空間だろうが,場所を変えただけで体重が減るわけありません。
「体重」とはどこで測っても変わることのない,その人自身が元々もっている量(=固有の量)であるはずです。
また,単位を見比べても一目瞭然。 質量の単位はkgなのに対し,重さの単位はNです。 みなさん体重はkgで測るはず。 Nではないですね?
このことからも体重が質量であることが分かります。
「重さ」と「質量」。 どちらも物理ではよく用いる言葉ですので,ちがいをしっかり理解して使い分けてください!!
問題演習はこちらから↓

【演習】重さと質量重さと質量に関する演習問題にチャレンジ!...
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