高校物理に微積は必要か?

今回の話題は,もうあちこちで語り尽くされているお話です。 ズバリ,

 

「高校物理における微分積分の使用の是非について」

 

です。(もう聞き飽きた? ええ,私もです。)

これけっこう難しい問題なんですよね。

まず私のスタンスをハッキリさせておきます。

 

〜ユキムラの考え〜 

①高校物理では説明・解答ともに原則,微積分を用いるべきではない。

②ただし,理系に進む生徒が物理と微積分の関係について何も知らないようでは困るので,教養として話題には取り上げる必要がある。

 

ということで,物理の本質は微積分!と言わんばかりに,微積を駆使して説明をすることには反対の立場です。(もっとも微積を使いたがるのは一部予備校講師と,塾講師の大学生が大半で,普通の教員は私と同じ立場の人が多いと思います。)

 

この主張は,このブログを読むにあたり,私の考えを知っておいて欲しいというだけで,高校物理に微積を使うことの是非について討論したいわけではありません。

反対意見の人はサラッと流してくださいね。

討論しても分かり合えないことはもう十分にわかってます。

 

さて,「高校物理では説明・解答ともに原則,微積分を用いるべきではない」の理由ですが,これは単純に「高校範囲の物理では微積を用いる必然性がない」ということに尽きます。

勘違いしている人がいるので言っておきますが,微積を使わない説明は,決して誤魔化しているわけではありません。

 

某大手予備校の先生に対する評価に,「この先生は説明に “ちゃんと” 微積を使っている」と書いている生徒がいるんですが,微積を使った説明が “ちゃんとした” 説明なのでしょうか?

自分にはむしろ逆に思えます。

物理の問題を数学にすり替えてラクな説明をしてるだけではないですか?

 

私の考えを箇条書きでまとめると,

・物理は数学ではない。計算方法ではなく現象の理解を。

・微分・積分の計算ができることと,物理を理解できていることはまったく別。

・そもそも数学が苦手だったり,微積を習ったばかりの生徒もいるのに,物理の説明に微積を用いるのは酷。

・大学入試問題は微積を使うことを前提として作られていない。

といった感じでしょうか。

 

ちなみに微積を使わずにやってみると,大学以降の物理で微積を使う必然性や,そのありがたみがわかると思います。

数学はあくまでツールですので,それに振り回されるようでは本末転倒です。

 

 …でも,こう言っても伝わらないんだよなぁ。自分も経験上わかります。

「微積を使ったほうがカッコイイし,本格的」に思えてしまうんですよね。

自称「物理得意」君に多い現象ですね(笑)

そんな奴に限って大学の物理につまずいてたりするんですよね。

ようやくお待ちかねの微積バンバン使う物理が出てきたのにね。

 

うーむ。物理の闇は深い。